カブト虫のメスが急死・・・

9923-3

Aloha!!!

 

「今朝、カブト虫のメスが死んでいた!」

 

バナナをあげるためカブト虫の小屋を開けると、

カブト虫のメス小保ちゃん(推定年齢31歳)が仰向けのまま全く動かず、

急いで119番。

 

救急隊員が人工呼吸を試みるが「既に心肺停止状態でした」との事。

死因が不明のため救急隊員が警察に連絡を取った。

早速、藤沢警察署の捜査一課が「事件と事故の両面」で捜査を開始した。

 

捜査員は、

側に居たカブト虫のオス野々村ちゃん(推定年齢47歳)に事情聴取を始めた。

「私が朝起きたら彼女は仰向けのまま倒れていた。」

「何故、飼い主を呼ばなかったんだ!もしくは119番しなかったんだ!」

「寝て居るのかな?と思って・・・。」

「おかしいな?カブト虫にとって仰向けは死を招く状態だと知っていたはずでは?」

「いやあ・・・普段から彼女は仰向けで寝て居ましたので・・・。」

「普段から喧嘩が絶えないと聞くが、何が原因で喧嘩していたのか?」

「あのーっ!小保ちゃんが・・・僕のカツラを取ろうとして・・・。」

「君はカツラなのか?」

「はい。20台後半から禿初めて今ではスッカラカンで・・・こんな感じです。」

(カツラを取って見せたようだ・・・)

「これは・・・見事な禿具合だ!あっぱれ!彼女には禿を隠していたのか?」

「ええ、でも薄々感づいていた様で、何度も『ズラを取ってみろ!』と・・・。」

「それで喧嘩になり、カッとなって首を絞めた訳だ!」

「僕はやってません!本当です!信じてください!僕は小保ちゃんを殺してない。」

 

おっさんも事情聴取された。

「昨夜何か?変わった事はありませんでしたか?」

「そう言えば、昨夜カブト虫の小屋から悲鳴のような声が聞こえました。」

「えっつ!それは何時頃ですか?」

「そうですね・・・確か・・・夜中の2時頃かな?」

「何故その時にチェックをしなかったのですか?」

「あの二匹は普段から喧嘩ばかりしてましたから・・・また始まったな?って。」

 

彼女も事情聴取を受け、

「貴女が発見したのですね。」

「はい、私が朝・・・バナナを上げようと扉を開けると・・・うっつ(嗚咽)。」

「もう既に仰向けのまま動かなかった?」

「そうです・・・割り箸で突っついてもビクともせず・・・うっつ(嗚咽)。」

「何か変だな?と思ったことはありませんか?」

「昨夜あげたパイナップルが手付かずで残っていました!・・・うっつ(嗚咽)。」

「えっつ!まさか!パイナップルを喉に詰まらせた?!」

「そんな事はないと思います・・・普段から沢山食べて・・・うっつ(嗚咽)。」

 

4分後・・・司法解剖の結果が・・・。

死体検案書によると「仰向け状態が長時間続いた為の死亡」とあった。

 

おっさん、

「夜中に聞こえたメス小保ちゃんの悲鳴は『起こして!』と言ってたのかも?」

「気が付いてあげられなかった・・・うっつ(嗚咽)・・・うっつ(嗚咽)。」

 

心の優しいおっさんはスコップで穴を掘り埋葬してあげました。

 

オスの野々村ちゃんは号泣しながら、

「おう!1匹減ったから小屋が広く感じる!これでゆっくりできるな!」だって。

 

Mahalo.