嫌な夏の風物詩・・・

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ALOHA.

 

「台風の影響で風が強くなって来た・・・波の音がゴウゴウ聞こえる。」

 

 

七里ヶ浜で8日未明に30代の男二人が溺れて一人は死亡、もう一人は現在も行方不明。

※「未明」の定義は、午前2時頃から午前4時頃までを言うらしい。

 

こんな時間帯に酒を飲んで海に入れば、当然こうなる事は誰もが知っている事。

しかも、30歳にもなる大人だったら当然知っている事だな。

「湘南では、夜飲酒して溺れる事は頻繁にあって『夏の風物詩』となっている。」

それも、七里は海水浴場じゃあ無いからな・・・。

海が荒れているので捜索も出来ないだろう?

「地引網に引っ掛かれば良いが?沖に流されれば永遠見つから無い事もある。」

 

数年前に、彼女と二人で近くのビーチに夕焼けを撮りに行った。

すると・・・彼女が撮った画像に、波打ち際に横たわる女性の死体が写っていた。

「ねえ?これ死体じゃあない?」

見に行くと、本当にお年寄りの女性が横たわっていた。

 

何と!・・・携帯を持って来ていないため、

ジョギングしている人に携帯を借りて110番通報。

 

それからは、シッチャカ・メッチャカで・・・。

おっさんはライトで救命処置をやっている時に女性を照らす係。

(しかも、自分の自転車からわざわざライトを外して、結構辛い係だった。)

祖の間、彼女は事情聴取。

救命処置をしても全く反応無かったが・・・取り敢えず病院へ。

 

警察官が「署で詳しく聞きたいので、今から署に来て下さい。」

てっきりパトカーに乗せて貰えるもんだと思っていたが・・・。

「署で待ってます。」だって。

しょうがないので二人で自転車で警察署へ。

(署では、発見した詳細と女性が写った画像を提出)

 

数日経って、警察から連絡があった。

女性は行方不明の老人だったららしく、救命処置の結果2日位は生きていたらしい。

しかし、残念な事に3日目には亡くなってしまった。

「遺族の方がお礼を言いたいと言いるので、電話番号を教えて良いか?」

 

それ以来、命日になると花束を買って、発見した場所から花束を海へ投げている。

数年間続けたが・・・もう、今はやっていない。

 

「今でも、発見した場所周辺からは海に入ら無い。」

そして、

悲しい事に数年後、その場所から知り合いのお婆ちゃんが入水自殺をした。

(お爺さんが病気で亡くなって、翌年・・・後を追うように入水自殺。)

 

湘南のビーチは海底の地形が悪く、手前部分10m位は急激に深くなってなっている。

背の低い子供やお年寄りは、あっと言う間に溺れてしまう。

 

海岸線を海上保安庁のヘリコプターが飛んでいる時は行方不明を捜索している。

「あっ!また誰か溺れて行方不明になってるな?」って感じ。

 

「言葉は悪いが・・・湘南の『夏の風物詩』となっている。」

地引網に死体が引っ掛かって引き上げられると悲惨だよ。

漁師達は死体だけ残し、掛かった魚を海に戻すので商売上がったり。

そりゃあそうだな!人間の死体と一緒に捕れた魚なんか売れないよ!

 

「泳げないのに海に入る事は自殺行為。精々、足元を濡らす程度にしないと。」

 

MAHALO.