サカタという警察官の言葉が・・・

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Aloha!!!

 

「村上春樹の『ハナレイ・ベイ』警察官サカタがサチとの別れ際に言った言葉。」

 

読んだ方はご存知だと思うが村上春樹の短編小説「ハナレイ・ベイ」。

10分程度で読む事が出来る「非常に優しい短編小説」。

村上春樹の小説は難しいからな!・・・「ノルウェイの森」は5頁目で爆睡した。

大学と学部の大先輩になるけど・・・おっさんとはレベルが全然違う。

(おっさんの学力は幼稚園児以下レベルだから。)

 

サチの息子がハナレイ・ベイでサーフィン中、鮫に襲われて死んでしまった。

遺体が自分の息子であるかを、確認のためカウアイ島の警察へ。

冷蔵庫の様な霊安室で息子である事を確認した・・・その後・・・、

様々な手続きをして警察を去る時に、日系の初老の警察官のサカタが言った言葉は、

 

『私からひとつ、個人的なお願いがあります。』

『カウアイ島では自然がしばしば人間の命を奪います。

ここの自然は誠に美しいのですが、時として荒々しく、致命的なものともなる。

私達はその様な可能性と共に、ここで生活しています。

息子さんの事はとてもお気の毒と思います、心から同情します。

しかし、今回の事で、この私達の島を恨んだり、憎んだりしないでください。

貴女にしてみれば勝手な言い分に聞こえるかもしれません。

しかし、それが私からのお願いです。』

(完璧なコピペではありません。多少変えてありますが、内容はそのままです。)

 

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この警察官の母親の日系人の兄が、アメリカ兵としてドイツの戦場へ。

ドイツ軍の直撃弾にあたり亡くなってしまった。

それ以来、母親は人が変わったようになってしまった。

息子である警察官は・・・その事がとても心が痛む。

 

『戦争における死は、それぞれの側にある怒りや憎しみによってもたらされた。

でも自然はそうではない。

自然には側のようなものはありません。

貴女にとっては本当に辛い体験だと思うが、出来る事ならそう考えてください。

息子さんは大義や怒りや憎しみとは無縁に、自然の循環の中に戻っていった。』

(これも完璧なコピペではないです。多少短く・・・簡単にしてあります。)

 

「前半が良い感じだ。後半は、まあ・・・読む人によって感じ方は違うと思うが。」

 

まだ読んで無い方は、

「時間があったら読んでみてください・・・図書館に置いてあるよ!きっと。」

村上春樹・東京奇譚集(とうきょうきたんしゅう)の中の一編。

 

「ハワイのガイド本ばかりでなく・・・たまにはこんなのも読んでみては・・・。」

 

Mahalo.