ALOHA.
「明日から三連休。明日は土曜日なのに予報では春の嵐。雨と強風か・・・残念。」
春と言えば「春一番」「春うらら」「花曇り」って気象現象の言葉がある。
もっと他にもあるのかも知れないが、おっさんはこれしか知らない。
春一番:一番有名で誰でも知っている、春の初めに吹く南よりの強い風。
春うらら:競走馬の名前でも使われている、空に積雲があり温かく過ごし易い。
花曇り:芥川竜之介の小説に頻繁に出て来る、桜の咲く頃に空が薄く曇る。
「あっつ、黄砂もあったか!中国の砂漠から偏西風の乗っかって飛んで来る砂。」
「そう言えば、数日前に『仲人云々かんぬん』って所から電話があった。」
掛けて来たのはおばちゃん。(声がおばちゃんって感じだった。)
「〇〇仲人ですが、ご結婚されていない方はいませんか?」
「いません。」
「貴方は?ご結婚されてますか?」
(ここで少し遊んじゃおうかな?とワクワク、急遽話し方を老人ぽく。)
「私はねー、もう76歳だから・・・今更・・・結婚なんて・・・。」
「いえいえ、まだまだこれからですよ。お相手ご紹介しましょう。」
「実は・・・私は癌で・・・余命が・・・2カ月・・・なので。」
「そうですか、お子さんやお孫さんで独身者はいませんか?」
(おっ、切り替えが早いな。そりゃあ、余命2カ月じゃあ諦めるな。)
「子供達10人は・・・全員結婚しているし・・・孫達は30人いる・・・。」
「あら!お孫さんが沢山いらっしゃって、まだ結婚されていませんか?」
「はあ・・・まだ結婚していない・・・と思います・・・が・・・。」
「是非、私共がお相手をお探し致します。」
「そうかね・・・そりゃあ・・・助かるね・・・孫達の連絡先を言いますか?」
「是非、是非、お電話番号をお教え下さい。」
「では・・・010の・・・1の・・・808の・・・。」
「010の1の808・・・あのーっ、この番号は何県のお電話番号でしょうか?」
「えーっと・・・アメリカの・・・ハワイの・・・町名は分からない・・・。」
ガッチャ・・・ブー・ブー・ブー・ブー。(いきなり電話を切りやがった!)
「結構楽しい!しかし、仲人の会社ってどうやってお金を得てるのだろうか?」
MAHALO.