身の丈を知る・・・

08904-1

ALOHA.

 

「今朝は清々しい・・・正しく『春』って感じの天気。」

 

今朝も、藤沢市議会議員の立候補者が「被災地の復興を・・・云々。」とアピール。

 

藤沢市の市議会議員候補者が「福島の復興」って今関係ある?

福島の復興をやるためだったら、福島県の何処かの市で立候補したら良いのに!

 

TPPがどうだ、安倍内閣がどうだ、憲法改正がどうした、辺野古があーした。

「おまえらにそんな難しい事は期待して無いから大丈夫だよ。」

「足元を見て、藤沢市が今必要としている事は何だ?」を考えて唱えろよ。

 

「一つの小さな街の議員になるだけなのに、国を変えるつもりでいるんだろうか?」

 

 

これと同じような事が昔々あった。

 

とある社員数30人位の小さな広告会社の社長が飲みに誘って来た。

(築地の広告代理店に勤めていた頃。)

「ちょっと、相談事があるので今夜飲まない?」

「ああ・・・良いですよ。タダ酒だった何時でも良いですよ。」

新橋の飲み屋に集合・・・(ワーイ!タダ酒だ、沢山飲み捲るぞ!)

 

飲みながら「相談って何?」

「溝内さんが今担当している清涼飲料水の会社に当社が喰い込めないか?」

(思った通りの相談事だニャー。)

「うーん・・・難しいと思いますよ・・・難しいと言うより無理ですよ。」

「どうして?当社も力着けて来てるよ。」

「申し訳ないけど、能力もそうだけど企業の規模や人力や資金力はどうですか?」

「資金力はあるよ、1,000万や2,000万位は何時でも動かせる。」

(止めてよ・・・規模が違うよ、単位が違うよ。)

「あそこのクライアントは、H堂と築地と米国のM社が製品別で担当している。」

「3社共大企業だね、そこに当社も入り込めないか?」

「3社と競争出来ますか?コンペに勝てますか?オリエンやプレゼンは英語ですよ。」

「頑張る!」

「CM枠押さえられますか?スポットや番組枠を。」

「・・・やった事が無いけど頑張る。」

「もし、出来たとしてTV 局に払うCM料の立替出来ますか?」

「えっ!立替るの?クライアントからの入金後じゃあ駄目なの?」

「・・・駄目だね。何十年も広告の世界にいて、これか?今まで何やってきたの?」

「まあ、そんな大きな案件は今までやってきた事が無いから。」

「でも、喰い込みたいのは大きな案件が欲しいからでしょう?」

「まあ、それもそうなんだけど、あそこがクライアントだったら箔が付くから。」

「だったら、築地の下請けのプロダクションの孫請けの、ヒ孫請けはどう?」

「その場合は、あの清涼飲料水は当社のクライアントですって言って良いの?」

「さあ?知ら無いけど・・・広告業界は狭いから直ぐに分かるんじゃないの?」

 

「身の丈を知る、分をわきまえる、身の程を知る。」って必要だな。

 

この話、何となく市議会議員候補者の「TPPだ、震災復興だ、打倒安倍内閣だ。」

に近いと思わない?

「今、自分達が出来る事と、出来ない事の区別が全く付いていない様だ。」

「考えなければいけない事と、考え無くても良い事の区別も付いてない。」

余は、

「能力や知識や資源は無いけど、大きな話が大好き!大きければ大きい程好き。」

 

津波対策、幼稚園や保育園の増設、国民健康保険料の低減、介護や福祉等々。

ちょっと周りを見渡せば・・・真剣に考えなくてはいけない事が沢山ある筈。

老人がフラフラと俳諧して行方不明になっている現実。

(無責任なおっさんでも分かるよ。)

それなのに・・・TPPだ!被災地復興だ!憲法改正だ!等を大声で唱えて・・・。

「ふざけんな!具体的な案や計画を唱えろよ!」って感じ。

 

あーあ・・・また、ぼやいちゃったな・・・今日の天気に相応しく無いな。

「あら?ぼやいてたら・・・天気が曇ってきたよ。」

 

MAHALO.